間伐について考える・・・その4

 雪国にも春の気配が感じられる季節である。今冬の社有林間伐施業はスギ人工林40~60年生林分46ha余が3箇所で行われた。兼子会長による間伐現場の確認が行われた。
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▲ 1箇所目は、昨年取得した全体的に間伐が遅れ気味の12ha余の林分である P3220016.jpg
 
▲ 2箇所目は1昨年取得した25ha余の林分である。以前に間伐した経緯があると記録されているが、林分全体的な密度管理施業は実施されておらず、バラツキが懸念されたが、今回の間伐で課題が解決し、立木密度の平準化が図られている P3220026.jpg 
▲ 3箇所目も1昨年取得した9ha余の林分である。立木密度のバラツキが目立つ林分であったが、選木伐倒技術者のスキルにより、林分全体の密度管理が想定できる林分に仕上がっている。

  🍀思うこと
 地域森林資源は成熟度を増しており、大規模な皆伐施業地が見られるようになった。これらの林分では適正な間伐施業を行い密度管理されてきた林分と、間伐が行われず放置された林分では材質、収穫材積、素材率等が著しく異なり、合わせて生産コスト等にも大きな違いが出てしまう。当該経営計画に基づき、適期に適正な間伐(密度管理)を行うことは、長期に資金、労働力を投入してきた林業経営の利益還元を具現化する大事な施業であることを認識しなければならない。  当地域の林業は植林してから収穫まで60~80年余の歳月を要し、その間下刈りや除伐そして間伐(密度管理)等の手入れが必要である。手入れ施業を手抜きすると植栽木が成長していく過程で大きな障害が出て、長期的な施業目標を達成することはできない。 兼子会長は戦後の森林資源が極めて貴重であった時代を経験している。間伐現場で林相を見上げながら「豊かな森林資源こそ地域活性化の根源であり、会社活動の原動力である」と熱く語る・・・
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間伐について考える・・・その3

 今冬の素材生産現場は雪量が極めて少ない。社有林の間伐施業が順調に行われている。
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▲ 事業地の境界確認の後、効率的な森林作業道路線を踏査決定し、路線幅を確保しながら支障木の伐倒作業を行う。地形を見極めながら次々と伐倒していくチェンソーマンの技量の高さに見とれてしまう。HMさんは50歳、林業歴30年余、物静かな雰囲気であるが、仕事に向き合う心意気は熱い。静かな林間にチェンソーのエンジン音が鳴り響く・・・ P2090051.jpg ▲ 後を追うザウルスロボが集材及び掘削作業がし易いように、一定方向に伐倒する P2090037.jpg 
▲ 今冬は積雪量が少ないことから根元の雪掘り作業もなく、各工程とも順調に行われている 

  🍀思うこと 

 弊社社有林の間伐方法は定性間伐の下層間伐である。間伐木の選定が極めて大切である。 当該林伐倒を担当している山林部所属のHMさん、30年余チェンソーマンとして培った伐採技術、森林づくりのセンス、力量は群を抜いている。次代に繫ぐ森林づくりは、適期に適正な間伐施業を実施することにある。間伐を行うことによって人工林全体が良質となり、土砂崩れしにくい森林、緑のダム機能の高い森林、生態系の豊かな地球温暖化防止に寄与する森林となるのである。その最前線で豊かな森林を創造していくのは、逞しいプロフェッショナルなチェンソーマン達である

東京大学 間伐自動化開発チーム

 2月のある日、弊社ホームページからの問合せメールメッセージがあった。東京大学工学部で林業(特に搬出間伐)のロボット介入について現在研究を行っており、現場の状況、抱えている課題点、間伐材の利活用等について話を聞きたいという内容だった。 P2220047.jpg ▲ 2月22日、本社事務所研修室で、東京大学・間伐自動化開発チームのKHさん外2名、アドバイザーとして雄勝地域振興局森づくり推進課長外1名、弊社から社長外2名の計8名で顔合わせヒヤリングを行った。弊社の事業概要等説明、チームの研究テーマの内容等についての提示があり、その後それぞれが持つ情報の交換が行われた P2220056.jpg ▲ 社有林で行われている間伐現場では、最初に面積・樹齢・間伐方法・搬出材の種類・高性能林業機械の稼動等について担当者より説明があった P2220060.jpg ▲ チラチラと雪が舞い散る間伐施行現場に入り、チェンソーによる伐採作業、ハーベスタによる伐採・枝払い・玉切り作業の迫力ある実際を見てもらった P2220069.jpg ▲ 最後に弊社の雄物川バイオマスチップ工場において、間伐材(端材等)の有効活用についての研修が行われた。一通りの視察を終えて当該事務所内で多様な林業の機械化等について意見交換が行われた。 

  🍀思うこと  
 今回訪問してくれた東京大学・間伐自動化開発チームの研究テーマは「林業の自動化目指して~地方創生のために~」である。そのコンセプトはロボットによる自動化であり、焦点は伐採ロボット、運搬ドローン、集材トラックである。加えて、当方からチームにお願いしたことは働きやすい林業の環境づくりに寄与できるような機械化(特に再造林における地拵え植栽、下刈作業)である。今まで取り組んできた延長線上のものとは距離感のある内容にも思えるが、最初から無理だ、できないという否定からは何も見出すことはできない。肯定するということは大きな課題に直面することであるが、未来に向かって着実に前進する私達は先ず後者を選択することが大事なことのように思える。目標達成のため課題を共有し、情報提供等可能な限りの協力をしていきたい。意欲・能力のある若者達(東京大学・間伐自動化開発チーム)の前向きな姿勢と創造力の豊かさに期待感が膨らむ・・・。
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